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コラム 薬膳料理教室

薬膳料理の効果とは?

薬膳料理って、身体によさそうだけど本当に効果があるの?

と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

当薬局のスタッフのひとりは「毎年、梅雨時期に体調が悪くなるのはどうして?」と不思議に思っていました。やたらと体がだるくなったり頭痛がおきやすかったりしたそうです。自分で薬膳を学び始めてから対処方法があることが分かり、体調が悪くなる前に症状をコントロールできるようになったとのこと。その後たまたまスタッフ募集の貼り紙を見つけて漢方薬局(当氣生薬局です!)に勤め始め、今では薬膳料理教室の先生をするまでとなりました。

  • 体がだるく朝起きられない
  • 寝ても疲れがとれない
  • なんとなくの不調がある

「毎日をもっと元気に過ごしたい」「体調管理が必要と分かっているけど、何から始めたらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
不調の原因から見きわめ、食事で改善することができるのが薬膳です。
この記事を読むときっと薬膳を実践してみたくなるはず!

 

薬膳とは何か

突然ですが、ここでクイズです。

Q.感情と味覚は密接に関係しています。心を穏やかに整えるためにはどんな味のものをとるとよいでしょうか?

  1. 酸味のもの
  2. 甘味のもの
  3. 塩辛いもの

 

正解は・・・

  1. 酸味のもの です。

東洋医学では、肝臓は「気」をスムーズに循環させる大切な臓器とされています。
怒りやイライラは、肝臓の気が滞った結果として起こるとされます。酸味のある食品(酢、梅干し、レモンなど)は、気の流れを良くし、イライラを和らげる効果があります。私たちの体は、その時に必要としている味を自然と欲しがる傾向があり、それぞれが無意識のうちにバランスを取っているのかもしれません。

 

薬膳とは心身のバランスを整えるもの

東洋医学には考え方の基礎となる理論があります。

 

①整体観念

体と心、自然界は互いにつながりあっている。

何かの不調はそのものだけの問題としてとらえず、全体を見てその不調の原因を探る。

 

②陰陽論

すべてのものは陰と陽の2つで成り立つとする理論。太陽が陽で月が陰、体を温める食べ物が陽で体を冷やす食べ物が陰など。

③五行論

世界は「木・火・土・金・水」の5つのものからできているという考え。

人体やさまざまなものを五行にあてはめて分析する。

 

④気血津液

人体は「気」:生命エネルギー、「血」:栄養、「津液」:うるおいの3つの要素からできている。これらのバランスがとれていることが健康な状態。

 

これらの理論を使って体の状態を知り、季節なども考慮しながら体の状態に合わせた食べ物を食べることが薬膳です。

 

薬膳はなぜ効果的?

オーダーメイドのもの

  • 体に熱がこもっている人には身体を冷ます食材を使う
  • 肝の不調が原因で起こっている症状には酸味のものを使う
  • エネルギーが不足している状態の「気虚」であれば気を補う食材を使う

これらの考え方のもととなっているのは、上にご紹介した陰陽五行、気血津液の理論となります。

 

不調の原因や体の状態は人それぞれ。やみくもに体にいいといわれる食品をとるのではなくて、その人に合ったオーダーメイドの食事が体調を整えてくれるのです。

 

根本改善をめざす

  • 陽証なのか、陰証なのか?
  • 症状の原因はどの臓腑にあるのか?
  • 気血津液のどこのバランスが崩れているのか?

 

これらを判断して食材を選ぶことが、根本の体質を改善していくことにつながります。

 

少しの不調のときに中庸に戻す

むくみ、口内炎、肌荒れなど、ふだんは無視してしまうような小さな不調は、体のバランスの乱れを教えてくれていると考えてみます。少しの不調のうちに対処していくことで大きな病気を未然に防ぐことができますし、常に最高のパフォーマンスを維持することが可能になります。

 

薬膳を日常に取り入れる具体的な方法

スーパーで手に入る食材でも薬膳は実践できる!

食材は寒性、涼性、平性、温性、熱性の五つの性質に分類されます。冷え性の人は温性や熱性のもの、のぼせる人は涼性や寒性のものを選ぶことで体調を整えることができます。また、夏野菜には体を冷やす効果があり、冬野菜には体を温める効果があります。そのため、旬の食材を摂ることが自然と調和するという整体観念の考え方に繋がります。

寒性 きゅうり、たけのこ、ニガウリ、柿、スイカ、バナナ、あさり、タコ
涼性 トマト、小松菜、大根、ナス、豆腐、いちご、梨、みかん、チーズ
平性 じゃがいも、山芋、大豆、人参、白菜、キャベツ、リンゴ、さんま
温性 かぼちゃ、しそ、しょうが、玉ねぎ、にら、なつめ、鮭、イワシ、鶏肉
熱性 羊肉、シナモン、コショウ

 

食材は酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(塩辛い味)の五つの味に分類されます。酸味は肝、苦味は心、甘味は脾、辛味は肺、鹹味は腎とつながりがあります。
五臓のうちどこが原因になっているかがわかると、それに合った味をもつ食材を選ぶことができます。

酸味 引き締める、汗や尿が出すぎるのを抑える

梅干し、レモン、酢

苦味 体の熱を冷ます。湿を取り除く

ニガウリ、緑茶

甘味 滋養強壮、緊張を緩める。調和させる

穀類、さつまいも、山芋、人参、白菜、バナナ、牛肉、鶏肉

辛味 気血を巡らせる。邪気を散らす

生姜、ネギ、ニンニク、コショウ、唐辛子

鹹味 しこりを軟らかくする、便通を良くする

海藻、昆布、カニ、イカ

 

まずは手軽に毎日の生活に漢方茶を取り入れてみる

氣生薬局では、オリジナルの漢方茶を幅広く取り揃えており、26種類のお悩みに対応しています。各種の生薬が5種から9種類ブレンドされており、薬膳の考え方に基づいて配合されているため、体のバランスを穏やかに整えます。

ティーパック形式なので、熱湯を注ぐだけで手軽に楽しめ、続けやすいのが魅力です。

氣生薬局では選び方や効果を詳しくご説明しています。ホームページお問い合わせフォームや公式LINEからお気軽にお問い合わせをお待ちしております。お近くの方はぜひ薬局に足を運んでみてください。

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氣生薬局で開催している薬膳教室でいつもご好評をいただいています!

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もっと本格的に薬膳料理を取り入れたい方には、氣生薬局で薬膳材料となる生薬をご購入いただけます。(店舗での販売のみとなります。)

 

薬膳料理教室で学ぶ

氣生薬局では毎月1回、楽しくてわかりやすい薬膳料理教室を開いています。初心者でも安心して学べるように、薬膳の基礎理論を丁寧に解説します。実習と試食を通じて楽しく学びましょう。漢方体質チェックもしているので、自分の体質が気になる方はぜひ参加してくださいね。

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まとめ

薬膳料理はレストランで楽しむことも素晴らしいですが、日々の食事に少しずつ取り入れてみるとだんだんと体が元気になっていくのが実感できるかもしれません。
すべての食事を完璧に体に良いものにしようと気負わず、徐々に薬膳の考え方を生活に取り入れてあなた自身のペースで試してみてはいかがでしょうか。

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