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不眠…眠れない…もしかしたら秋バテ?~不眠の原因・対処法・治療について~

睡眠による休養を十分にとれていない人の割合は、増加傾向!?

睡眠は、私たちが元気に過ごすための休息時間として重要です。
それが分かっているからこそ、なんだか眠れない時は悲しい気持ちになります…。

令和6年3月に、厚生労働省から報告された内容に、
「ほぼ全ての世代で、睡眠による休養を十分にとれていない者の割合は増加傾向である。」
というものがあります。

目標値が15%に対して、結果は21.7%⚡
この結果からも、
5人に1人は「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」😢
不眠は国民病😢
などと、話題に上がることも多い印象ですね💦
さらに20人に1人の割合で、不眠のために睡眠薬や抗うつ剤を服用しているという回答が調査されています。

傾向としては、
男女差はないものの、中高年代(50歳代)の増加度合いが大きいそうです😲
人生100年時代、まだまだ頑張りたいところで眠りの悩みは心配ですね💦

 

その不眠、秋バテかも?

「夏バテ」でなく「秋バテ」!?
最近話題の「秋バテ」は、自律神経の乱れから起こるさまざまな症状のことです🍁

秋は日々の気温が安定せず、1日の中でも朝夕で大きく差が出てしまう時期です。
特に今年はお天気が本当にコロコロ変わりますね…
残暑が厳しいかと思ったら、台風やゲリラ豪雨で、風や雨で身体が冷えやすい😢
寒暖差による不調「秋バテ」で、だるい…という声を薬局でもよく耳にします💦

「秋バテ」の症状には、
⚡疲労感、全身の倦怠感
⚡胃腸の疲れによる便秘・下痢・胃もたれ・食欲不振
⚡肩こり・頭痛・動悸・めまい
そして…⚡不眠・不安感・焦り・イライラ・落ち込みもあげられます。

 

不眠は病気?

不眠は、病院に受診する場合もあれば、そのまま様子を見ることも多いと聞きます🍃
まあ仕方がないと、そのままにしている方も多いようです。
しかし東洋宇医学で考える不眠は、『失眠』『不寝』とも言われ、病気と捉えます。
バランスの乱れを『病気』と考える東洋医学において、『眠りのバランスの乱れ』は大きな問題です。

とはいえ、睡眠時間にはとても個人差があることも事実です。
例えば、ナポレオンは3時間睡眠、そしてアインシュタインは10時間睡眠とも言われているんです☺
つまり、何時間しか眠っていないから不眠、何時間以上眠っていれば不眠ではないというラインは存在しないということです🌸

 

不眠の種類は大きく4つ!

なんだか眠りのバランスが悪いな…
その感じ方によって、不眠には種類があります🍃

朝に目覚め、夜に眠るという睡眠リズムが備わっていますが、
睡眠のリズムのうち、どのタイミングでリズムの障害が出ているでしょうか。
以下に分類をお示ししています。

【不眠の種類】
入眠障害・・・入眠するまでに数時間なかなか寝付けない
中途覚醒・・・寝付いても真夜中に起きてしまい、その後眠れない
早朝覚醒・・・寝付いても早朝に起きてしまう
熟眠障害・・・睡眠時間はとれているが、熟睡出来ていない

 

不眠の悩み、どうしていますか?

20人に1人の割合で、不眠のために睡眠薬や抗うつ剤を服用しているという回答をご紹介しましたが、
「睡眠薬」「眠剤」と呼ばれる眠りのお薬が多く存在しています💊
一方で、「どうせ不眠は治らないから」と病院に足が向かないのが現状です。

 

不眠の原因は様々。

不眠は、いったい何が原因とされるのか?
騒音や振動そして明るさや気温または寝具の状態など、環境的な要因であることや、
精神的な要因・痛みなどの身体的要因という事も考えられます💦

この精神的要因については、東洋医学が得意とする“こころ”の病気が原因となることが多いです。
うつ病では入眠障害と早期覚醒が多くみられると言い、神経症では入眠障害と中途覚醒が多く見られます🍃

 

厚生労働省のまとめる【不眠の対処方法】🍵

厚生労働省による「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、
個人差を踏まえつつ、日常的に質・量ともに十分な睡眠を確保し、心身の健康を保持する」(引用)
ことが方向性として示されています🌟
具体的な推奨事項を以下に引用します。

高齢者に対する推奨事項

⚫長い床上時間が健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する。
⚫食生活や運動等の生活習慣や寝室の睡眠環境等を見直して、睡眠休養感を高める。
⚫長い昼寝は夜間の良眠を妨げるため、日中は長時間の昼寝は避け、活動的に過ごす。

成人に対する推奨事項

⚫適正な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する。
⚫食生活や運動等の生活習慣、寝室の睡眠環境等を見直して、睡眠休養感を高める。
⚫睡眠の不調・睡眠休養感の低下がある場合は、生活習慣等の改善を図ることが重要であるが、病気が潜んでいる可能性にも留意する。

小児に対する推奨事項

小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保する。
⚫朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける。

 

不眠の治療は?💊🍃

不眠の治療と聞くと、多くの方がまず、西洋医学の錠剤のお薬をイメージするのではないでしょうか。

西洋医学の不眠治療

西洋医学の不眠治療は、睡眠導入剤など一般に「睡眠薬」「眠剤」と言われる薬物療法が中心です💊
広く使われているこの睡眠薬は不安や緊張を和らげて眠りに導くものです。

西洋医学的な睡眠のメカニズムは、
目覚めてから一定の時間が経過すると、脳から睡眠を促すホルモンが分泌されて大脳皮質の活動が弱まり眠りに入るというものです😪
睡眠は身体を休ませる「レム睡眠」と脳を休ませる「ノンレム睡眠」が繰り返されます。

睡眠薬は、特徴により大きく3つに分けられます🍃

ベンゾジアゼピン受容体作動薬

催眠作用の強いもので、化学構造により、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系に分かれます。
非ベンゾジアゼピン系の特徴は、作用する受容体の違いから筋弛緩性が少なく転倒リスクが少ないとされます。
ベンゾジアゼピン系は、デパス®(エチゾラム)・ハルシオン®(トリアゾラム)・レンドルミン®(ブロチゾラム)などがあげられます。
一方で非ベンゾジアゼピン系は、マイスリー®(ゾルピデム)・アモバン(ゾピクロン)・ルネスタ®(エスゾピクロン)などがあげられます。

メラトニン受容体作動薬

メラトニン受容体刺激による催眠効果をもたらすため、筋弛緩作用や依存性がない点で安全性が評価されています。
その分、効果は若干薄いともいわれていますが、店頭リスクの高い高齢者の方や睡眠バランスを調整する用途に適する薬剤です。
ロゼレム®(ラメルテオン)が該当します。

オレキシン受容体拮抗薬

覚醒に関わるオレキシンの受容体を遮断する機序の薬剤です。
ベルソムラ®(スボレキサント)・デエビゴ®(レンボレキサント)が知られています。

 

東洋医学の不眠治療

では東洋医学ではというと、睡眠薬とは違い直接的に睡眠を誘発するのではなく、
不眠の起こる原因を見つけ出しそれを解消することで、より自然なかたちで睡眠に導く漢方薬を用いることが多い
です。
東洋医学の不眠治療については、改めてご紹介の機会をお届けします。

 

不眠は身体からのサイン!しっかり気分転換を🌟

今回は、不眠について取り上げてきました。
眠りのバランスの崩れを感じたときは、身体からのサインかもしれません🍃
リラックスタイムを意識的に持って、どうか自分時間を大切にお過ごしください🌸

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